惣領智子の母家

　　　　　　　　　　　　





街はクリスマスのイルミネーションの光に溢れている


子供達と、恋人達のプレゼントの為かな・・・私も少しワクワクするけれど



幼稚園の頃だったのかしら・・・父が帰宅して、玄関に迎えに出たところ

リボンのかかった包みを抱えていた


恐らく、怪訝そうな顔をした私に父は、咄嗟に　『そこで、サンタさんに会って手渡された』　と・・・

裸足で飛び出し、夜空をトナカイに引かれて行ったであろう、ソリを探した事を覚えています


もしかしたら、繰り返し両親から聞かされて、鮮やかな思い出となっているのかもね・・・


我子達もそういえば、結構気合を入れ、演出したので、

割かし大きくなっても、真剣に、手紙を書いていましたねぇ・・・


娘達には、ウッカリ・・・包装紙に馴染みのおもちゃ屋さんのロゴを見つけられ

彼女達は、夢破れたと申しておりますが・・・


息子は、ゲームと、探せなかった、その攻略本をリサイクルで見つけて贈ったところ

その本にしっかり店名のシールが貼られていて・・・



随分後で、彼等の話によると、実は２年位、親の楽しみに付き合っていてくれたらしいけれど・・・


私はいくらでも、付き合いますから・・・